統合失調症で失踪する友人をめぐる、青春物語。
乱反射する肉体と感情
出来事を組成する「やってやってしまったこと」「伝えたかったこと」「言ってしまったこと」の乖離を圧倒的リアリズムで描く、
唯一の加藤拓也の世界。
更新されていく口語とドラマ演劇
三重県総合文化センター・生涯学習棟3階「まなびぃ場」にて「【鑑賞ブース】EPAD Re LIVE THEATER in Mie~時を越える舞台映像の世界~」を開催いたします。詳しくはURLをご覧ください。
2023/12/27まで
2013年に結成、脚本家・演出家の加藤拓也が脚本・演出を務める劇団。1歳で阪神淡路大震災、8歳で9・11、その後、東日本大震災やコロナ禍など10年おきのクライシスが直撃した世代。群を抜いたドラマ構成力を、小説や漫画の舞台化で発揮し、早くから注目を集める。実力派の俳優を都度集めるプロデュース形式をとっている。近年は底が抜けた暴力性と虚無感が、複雑な物語の中でねっとりと立ち上がるオリジナル作を上演している。実験的な映像作品やインスタレーションにも活動範囲を広げつつある。
ワールドカップが開催される為、再開発によって⽴ち退きを迫られている、啓二(鳥谷宏之)と離婚した妻が建てた、とある地方の喫茶店。娘の可奈(村上穂乃佳)は啓司と親子で喫茶店を営み、いずれ継ぐのだろうとぼんやり考えていた。が、しかし、周りの友達や知り合いは立ち退きや、結婚などによってどんどんと地元を離れることを決めていく。可奈と啓司はただ二人、地元に取り残されてゆき…
円佳(23歳 松本穂香)はやりたい事が見つからず、ひとまず海外に行く事を目標として、時給1000円でバイトシッターをしている。好きな人である誠也(24歳 藤原季節)の家に頻繁に寝泊まりしながら、生意気でシッターを奴隷扱いする男児・れん(5歳 平原テツ)の家から最近よく指名をもらっている。ある日、いつもの様にバイトへ向かうが、業務中に起きた災害によって円佳はれんと避難せざるを得なくなる。しかし避難所