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2025.10.28

EPAD収蔵作品(アーカイブ)募集

 

――舞台芸術の「地図」をともにつくる。

コロナ禍により危機に陥った舞台芸術界に対する文化庁の収益力強化事業の一環として、EPADの活動は2020年に始まりました。
多くの方々のご協力のもと、これまでに3,861作品を収集し、日本を代表する舞台公演映像の情報をデータベースとして公開することができました。
これらの作品の多くは、早稲田大学演劇博物館にも収蔵されています。
また、EPADが権利処理をサポートすることで、上演団体が配信・上映などをおこなえるようになった舞台公演映像は、713作品にのぼります。
EPADは公的支援の多くを公開に向けたサポートや対価の形で舞台芸術業界に還元する活動を続けてまいりました。
 
「自分たちの活動の記録をのこし、つたえる」
それは、未来の舞台芸術をより豊かにしていく活動であり、
さらに、近い将来の自身の活動をステップアップさせていく取り組みにもなり得ます。
 
しかし、この「アーカイブ」の作業は人手やコストの負担が大きく、当事者の引退によって貴重な資料が散逸してしまうことも少なくありません。日々、創作とアーカイブ活動の両立に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
 
貴重な舞台公演映像をEPADにアーカイブすることで、団体ごとに残されている記録が互いに補い合い、ゆるやかにつながっていきます。
さまざまな場所に記録を残すことで、より多くの人が舞台芸術の記録に触れ、守り、未来へとつないでいくことができます。
 
EPADは、日本の素晴らしい舞台芸術活動を「次世代にのこし、世界に伝える」営みを続けていけるしくみを、皆さまとともに構築したいと考えています。それはいわば、日本の舞台芸術の「地図」をともに描いていく挑戦です。
 
 

〈アーカイブ募集概要〉

・EPADでは、舞台公演映像のアーカイブに意欲のある作品を募集します。
・応募作品は有識者による審査を行い採択作品を決定します。
・採択作品は、期間内に以下をEPADと実施することで、舞台公演映像が収蔵されます。
・収集協力対価もしくはVHS等のデジタル化費用の支払はありません
 
1.EPADに映像を収蔵(アーカイブ)する。EPADに映像と作品情報を提供することで、作品データベースで映像作品の検索が可能となる。

募集区分概要イメージ図
上演団体は舞台公演映像および作品情報をEPADに提供します。提供された舞台公演映像および作品情報はEPAD及びEPAD指定機関に収蔵され、作品データベースで作品情報を公開します。収蔵作品は館内閲覧・非営利上映や教育利用等、その時点の著作権法の許す利用がされます。
※一定の非営利利用(非営利目的での視聴・上映・教育利用など)が難しいご事情がある場合はエントリー時に理由とあわせてご相談ください。
 

〈エントリー要件〉

以下の1〜2までの条件をすべて満たすことを確認した上で、エントリーください。
1.《映像・公演情報の納品期日》採択後、定められた期日までにEPAD指定の仕様に従い、デジタルデータ化した映像を納品、また公演情報提供を行い作品を収蔵できること。
※再生用DVD・VHSでの提出は不可、EPAD事務局での変換作業は行いません。未編集・編集途中映像は不可、納品後の差替えは行いません。
2.《映像利活用への協力》一定の非営利利用(非営利目的での視聴・上映・教育利用など)、その時点での著作権法の許す利用がされることに同意できること。
※一定の非営利利用(非営利目的での視聴・上映・教育利用など)が難しいご事情がある場合はエントリー時に理由とあわせてご相談ください。
 
【要件補記】
・《権利処理》EPADへの収蔵は著作権法の権利制限規定に基づいておこなわれるもので、法律上、著作権者の許諾を得る必要はありません。
 本収蔵に際して、作品関係者への報告が必要と判断される場合には、上演団体の責任にて行なっていただいて構いません。報告内容に不安がある場合は、例文がございますのでご相談ください。
 なお、映像収録時に別途契約等で定められていることがある場合には、その契約内容が優先されますので、その点にはご留意ください。
・《エントリー作品単位》同公演の別バージョン(キャスト違い等)映像は1作品にまとめる形でエントリーしてください。
・《既収蔵作品の考慮》すでにEPADに多数の作品が収蔵されている上演団体からのエントリーについては、これまでの収蔵実績とのバランスを考慮し、採択本数に影響が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
 

〈エントリー受付期間〉

2025年11月1日(土)~期限なし
 

〈エントリー作品の分野〉

演劇・舞踊・伝統芸能
 

〈エントリー団体の条件〉

●映像の権利を有する団体または個人であること
●本事業及び要件を充分に理解し、納品や必要な情報の提供、広報活動に積極的に協力できること
 

〈エントリー作品数の上限〉

・1上演団体あたりの上限:なし
※上演団体とは、劇場、フェスティバル、劇団、クリエイター等、作品を上演する際の主体となる団体や個人のことです。
※不採択となった作品を後日改めてご応募いただくことも可能です
 

〈エントリー時にご提出いただくもの〉

・活動実績証明資料(最新公演のチラシ等活動の実績を確認できるもの)
・作品情報(タイトル・上演日時・劇場・上演回数・あらすじ・主な出演者・主なスタッフ・チラシ画像・舞台写真等)
 

〈エントリーフォーム〉

当ページ内記載の内容とQ&Aをご確認のうえ、エントリーいただけますようお願いいたします。
 

エントリーフォーム
エントリー内容の修正、再送信はできません。送信前に今一度内容をよくご確認ください。
 

〈採択の告知〉

トライアル(12月末までのエントリー):2026年2月頭(予定)
 
本サイトにて採択作品の一覧を発表いたします。

 

〈採択後のスケジュール〉


・2026年2月頭:結果告知
・2月上旬~2月28日(土):上演団体による映像納品(アナログテープの場合はデジタル化したものを納品)、作品情報入力
・3月:上演団体による納品映像・作品情報の確認、修正等
・完了後随時:EPAD作品データベースにて公開


 

〈採択後の映像納品〉

※エントリー時点では納品不要です
【納品方法】
採択後、指定の期日までに指定のファイル名でデジタルデータをUSBやHDDに保存し、EPAD事務局まで送付いただきます。
 
※再生用DVD、VHSでの提出は不可。EPAD事務局での変換作業は行いません。
※納品物は返却いたしません。マスターデータはお手元にて保管をお願いします。
 
【データ仕様】
指定の映像形式:mp4もしくはmov形式 /フルHD(1920×1080)以上推奨
可能な限り高画質な映像をご提出ください。
 
※アナログテープの場合は、デジタル化後のデジタルデータを納品してください
※EPADが利活用する際、必要に応じてより高画質なデータを再納品いただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
 
 

〈採択後の映像納品〉

採択後、指定の期日までにEPAD作品データベースに直接ご入力いただきます。事前にご確認ください。
※作品ID、ログイン情報、入力マニュアルは採択後にご案内します。
 
【入力項目の例】
以下及び別紙1を参考に入力用の情報をご確認ください。
 
上演団体名:日本語-必須、ふりがな-必須、英語-指定があれば
上演団体プロフィール:日本語-必須、英語-指定があれば
シリーズ名、作品名:日本語-必須、ふりがな-必須、英語-指定があれば
作品概要:日本語-必須、英語-指定があれば
検索キーワード:日本語-1つ以上必須、英語-指定があれば
参加フェスティバル、受賞歴等:日本語-該当する場合、英語-指定があれば
上演日程、会場:必須(上演会場毎に)
出演者、スタッフ名:日本語-必須、ふりがな-必須、英語-原則必須
チラシ画像および舞台写真(データ):原則、それぞれ1つ以上(上演年が古い作品等で、現存しない場合は省略可)
 

〈問合せ先〉

問い合わせの前に、アーカイブ募集概要やエントリー要件等、Q&Aをご確認ください。
Q&A
 
アーカイブ募集概要やエントリー要件等、Q&Aに記載のない内容については、以下にお問い合わせください。
EPAD事務局
info@epad.terrada.co.jp
件名を「EPAD 収蔵作品募集 問い合わせ」としてご連絡ください。