テキスト:時を越える、舞台芸術の世界

消えゆく舞台作品、その時間空間をあなたに伝えることができたなら。
わたしたちEPADは、舞台芸術をアーカイブ+デジタルシアター化することで、
未来や世界と繋がることができると信じています。

写真:メインビジュアル 写真:メインビジュアル 写真:メインビジュアル
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消えゆく舞台映像などを収集し、
対価を還元することで
日本の舞台芸術のデジタルアーカイブ化や、
映像配信を推し進めています

図解:EPADデータベース

About

イラスト:EPADとは?

一般社団法人EPADが文化庁や広く舞台芸術界と連携して進める、
舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業
Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)
の略称です。

舞台映像、戯曲、美術、ポスターその他資料のデジタルアーカイブ化や利活用を進めると共に、
その収録、保存、配信、上映、教育利用などの標準化と、
利用を可能にするための権利処理のサポートを行うことを通して、
舞台芸術の収益力や対外発信の強化を支援することを
目的として活動しています。

Activity

  • 保存・継承

    幅広いジャンルの舞台芸術に関する映像その他の資料の収集、高画質・高音質での新規収録、デジタルアーカイブ化

  • 情報の整理・
    権利処理サポート

    作品情報や権利情報、関連資料の維持・管理。映像を収益化するための権利者への許諾取得のサポート

  • 作り手と観客の
    新たなマッチング

    上映会・シンポジウムなどの映像を活用したイベント開催や多言語字幕化を含めた国際発信など

  • 教育・福祉等への
    パッケージ提供

    バリアフリー字幕化などのユニバーサル対応、教育利用のための実証と普及など幅広い層への利活用の促進

  • ネットワーク化と
    標準化

    これらの活動をおこなう各団体との情報共有、相互連携・支援、調査研究、それらを通じた標準化の推進

EPADの特徴

  • 写真:網羅性

    網羅性

    舞台の映像化が始まる数十年以上前までさかのぼる希少な公演映像もアーカイブを拡充中。また、多様な映像保管者との情報共有を目指すとともに、様々な事業パートナーとタッグを組み、映像にとどまらない舞台関連のデータについて権利処理・収集しています。

  • 写真:専門性

    専門性

    権利処理、デジタルアーカイブ、伝統芸能から現代演劇、2.5次元演劇まで幅広いジャンルの舞台制作や、文化政策、地方公立劇場における文化施策など、各分野の第一線の専門家がEPADに集まり、活動を推進しています。

  • 写真:収益の多様化

    収益の多様化

    既存の映像・情報を収集するだけでなく、新たに8Kカメラや立体音響などの収録技術支援も実施。バリエーションに富んだ配信・上映・イベント等を通じ、新たな鑑賞体験を創出することで、舞台芸術活動の収益の多様化を目指します。

Data

2025年度3月現在

舞台芸術映像 (権利処理サポート含む)

0作品

戯曲

0作品

舞台美術作品 (写真、デザイン画等)

0作品

配信再生数

国際交流基金の協働事業では、
累計視聴111ヶ国・地域、合計再生数
0万回以上

写真:魅力的な作品を集めた上映会・イベントの開催

魅力的な作品を集めた
上映会・イベントの開催

2024年度

【枠組①】

  • 概要

    一般社団法人EPADは2024年度(令和5年度補正予算 文化芸術振興費補助金 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業)、以下の事業を2025年3月31日までに実施いたしました。

  • 事業①
    収集・収録・権利処理事業

    テーマに沿った作品を収集する協力団体と協働のうえ、公募作品(507作品)と合わせて1,001作品の舞台映像作品を収集しました。
    舞台映像作品は125作品を公開可能化、様々なプラットフォーム・上映会でご覧いただけるようになりました。
    また、40作品に収録支援(8K+高音質収録/ドキュメンタリー制作)をいたしました。
    収集した作品はEPAD作品データベースで検索可能になっております。

    協力団体:
    ダンスアーカイヴ構想、全国小劇場ネットワーク、国際交流基金、THEATRE for ALL、日本2.5次元ミュージカル協会、全国公立文化施設協会

  • 事業②
    舞台映像活用モデル事業

    「EPAD Re LIVE THEATER〜時を越える舞台映像の世界〜」と題し、8K映像を活用した上映会の実施や、東京芸術祭 2024、いしかわ舞台芸術祭2024へ参加いたしました。


    • [8K上映会]6月14日全国公立文化施設協会総会・研究大会|岡山芸術創造劇場 ハレノワ
    • [8K上映会]7月12日‐14日|世田谷パブリックシアター シンポジウム/アフタートークも同時開催
    • [上映会]東京芸術祭 2024参加 9月19日‐9月29日|東京芸術劇場 アトリエイースト 140インチサイズのスクリーンを用いた「ミニシアター」と、テレビモニターで視聴する「鑑賞ブース」及び関連企画も多数実施。
    • [上映会]いしかわ舞台芸術祭2024参加 12月13日‐15日|金沢21世紀美術館シアター21

    公立文化施設の巡回上映スキーム確立を目指す上映事業として、全国公立文化施設協会の各支部にて、全国5ヶ所の地域の舞台芸術関係者向けに [4K定点映像の上映]+シンポジウム+[複数カメラ映像の上映]を実施しました。

    • 神戸文化ホール・中ホール 7月4日(木)
    • 長久手市文化の家・風のホール 7月19日(金)
    • いわきアリオス・中劇場 8月9日(金)
    • サザンクス筑後・大ホール 9月5日(木)
    • 北海道立道民活動センター かでるアスビックホール 11月27日(水)


【枠組②】

  • 概要

    一般社団法人EPADは2024年度(令和6年度 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(全国キャラバン))|独立行政法人日本芸術文化振興会)、以下の事業を2024年12月31日までに実施いたしました。

  • 事業①
    収集・権利処理事業

    早稲田大学に所蔵されていた貴重な過去の映像と高品質な現代作品を95作品、戯曲140作品、舞台美術資料として2劇場の足跡及び新規美術家(5人)の作品資料を収集しました。
    さらに舞台映像作品は16作品を国際発信や教育利用等に活用できるよう配信可能となる権利処理を行いました。
    収集した舞台映像はEPAD作品データベースで、舞台美術資料はJATDT舞台美術作品データベース(日本舞台美術家協会)、戯曲は戯曲デジタルアーカイブ(日本劇作家協会)にて検索可能になっております。

    協力団体:
    早稲田大学演劇博物館、日本舞台美術家協会、日本劇作家協会

  • 事業②
    多言語字幕・ユニバーサル化事業

    これまでの収集作品のうち新たに12作品の多言語字幕を作成、内10作品は国際交流基金「STAGE BEYOND BORDERS」にて配信を開始、またTHEATRE for ALLと協働し、6作品に字幕や音声ガイドなどの情報保障をつけて配信しました。

  • 事業③
    教育現場での活用推進事業

    EPADが収集した作品の非営利・教育利用を促進するため、有識者が高校生以上が対象の授業で使用したい作品を選定、選定作品の視聴ブースのトライアルを3大学にて試みました。また教育指導書として「COMPASS〜EPADコンテンツを活用するための羅針盤 〜」のテキストと映像を作成しました。

背景写真:EPADの目指す姿

EPAD事業は、2020年のコロナ禍で劇場に集うことが困難になった断絶の時代に開始されました。

消えゆく舞台映像などを収集し、対価を主催団体・権利者に還元することで苦境にあえぐ現場の支援を展開すると共に、
(一部の意欲的な事例を除いて)遅れていた日本の舞台芸術のデジタルアーカイブ化や映像配信を推し進めています。

同時代の人々しか享受できない舞台作品を、保存・継承することにより、ひらかれたデジタル財産に。
また、デジタルアーカイブを活用し舞台芸術をすべての人へ届けることによって未来の表現者を育成し、
未来の観客を涵養する土壌となることを目指します。

EPADは、あらゆる人と作り手をつなぎ、時を越えて、舞台芸術の世界を伝えていきます。
皆様のお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。

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