LOVE
2023.01.04
添加一品#1 阿佐ヶ谷スパイダース「日本の女」
今夜は何を観ましょうか。
再生ボタンを押す前に、パパッと用意します。
お馴染みの一袋の袋麺に、ひとつかそこら追加して
少しだけ特別な一杯を。
(本作はコンビニで都合のできる商品に絞って構成しております)
フード・テキスト・写真:土谷朋子(citron works)
『血の池地獄のトマト辛ラーメン』
阿佐ヶ谷スパイダース「日本の女」
冒頭のやたらめったらと血まみれになるシーン
トマトジュースをベースにした赤い血の池地獄に
白い肌の豆腐とひき肉にモツ系の惣菜を足し、
それを一緒に食べていくことでグチャグチャにされる肉体のイメージを。
麻辣と辛ラーメンの酸っぱ辛さ、それをトマトジュースで引き戻すほんの少しのマイルドさ。
劇中にずっと漂う居心地の悪さとずるずると抜け出せない沼のような状態が
辛いものを常習的に食べ続けてしまう感覚のそれとどこか似ている気がする。
【材料】
・辛ラーメン……1袋
・麻婆豆腐……1パック
・トマトジュース……200ml
・モツ系の惣菜……お好きならば二品ほど
・食べる辣油……お好みで
【作品概要】
作品名:阿佐ヶ谷スパイダース「日本の女」
作・演出:長塚圭史
上演年:2001
劇場:ザ・スズナリ、広島市南区民文化センター、扇町ミュージアムスクエア
あらすじ:
単身赴任先から半年ぶりに家に帰って来た男は、妻の浮気現場に遭遇、キレて半殺しにしてしまう。そこに現れた息子の担任教師、姉から虐待を受けていた義弟、サディスティックな謎のセールスマン。男たちは女への恨みを晴らす道具として半死の女を虐待する。プラトニックな恋愛に励む高校生の息子も、恋人が組織売春の一員だったと知り、女を恨んでいた。その時、日本を突然の大地震が襲う。生き残った彼らは日本からの女性排除を旗印に掲げる政治結社を結成していた。