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2025.04.25

EPAD2025年度セレクション作品募集

 

――日本の舞台芸術の「地図」をともに描く

EPADとは、舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)の略称です。
 
これまで多くの方々のご協力のもと、5年間で3,861作品を収集し、日本を代表する舞台公演映像の情報をデータベースとして公開することができました。これらの作品の多くは、早稲田大学演劇博物館にも収蔵されています。
また、EPADが権利処理をサポートすることで、上演団体が配信・上映などをおこなえるようになった舞台公演映像は、713作品にのぼります。
この5年間、EPADは公的支援の多くを公開に向けたサポートや対価の形で舞台芸術業界に還元する活動を続けてまいりました。
 
過去の作品を次世代にのこし、世界へと伝える「デジタルアーカイブ」の活動は、多くの分野では業界が自ら担っています。しかしそれは、限られた人材や団体の情熱によって支えられているに過ぎず、人手やコストの負担が大きいことから、活動が途中で途絶えたり、当事者の引退によって貴重な資料が散逸してしまうことも少なくありません。
 
EPADは、2024年度からの3年間を「舞台芸術業界におけるデジタルアーカイブの自走への3年間」と位置づけ、持続可能なしくみの構築を目指しています。
この「自走への3年間」において、引き続き公的支援を求めながらも、舞台芸術業界が自律的に、日本の素晴らしい舞台公演映像遺産を「次世代にのこし、世界に伝える」営みを続けていけるしくみを、皆さまとともに構築したいと考えています。それはいわば、日本の舞台芸術の「地図」をともに描くような営みでもあります。
 
同時に、権利処理をおこなった舞台公演映像を、地域での上映、教育現場での活用、世界への配信、そしてユニバーサル対応など、上演団体とともに多面的に展開し、その収益を現場に還元する動きも、さらに拡げていきたいと願っています。
 
令和6年度補正予算 文化芸術振興費補助金 人材育成・収益化に向けた舞台芸術デジタルアーカイブ化推進支援事業の採択を受け、
この過渡期をともに乗り越え次の時代を築いていく、公開サポート、収録サポート、アーカイブを目的とした舞台公演映像の募集をおこないます。公的支援をともなう大規模な呼びかけとしては、今回が最後、もしくは残された最後の2年となるかもしれません。
「消えてしまうのは惜しい」「次世代、そして世界に伝えたい」という、皆さまの思いのこもった作品のご応募を、心よりお待ちしております。
 
 
EPADのこれまでの活動について
 
 
今年度は目的別に以下の3つの区分にて募集をおこないます。
 

〈①公開サポート〉

・募集対象作品
舞台公演映像、又は舞台公演に付随するドキュメンタリー作品
(エントリー時点で完成映像であること)
 
・エントリー作品数上限
1上演団体あたり2作品まで
 
・募集期間
2025年4月30日(水)~5月26日(月)17時
 
・採択結果告知(予定)
2025年6月27日(金)
 
①公開サポート 募集ページ
 
 

〈②収録サポート〉

・募集対象作品
舞台公演映像(8K+マルチ録音)又は舞台公演に付随するドキュメンタリー作品
(上演3ヶ月後または2025年12月末までの早い期日に仕様にそった納品ができること)
 
・エントリー作品数上限
なし
 
・募集期間
2025年4月30日(水)~5月26日(月)17時
 
・採択結果告知(予定)
2025年6月27日(金)
 
②収録サポート 募集ページ
 
 

〈③アーカイブ〉

・募集対象作品
舞台公演映像、又は舞台公演に付随するドキュメンタリー作品
(2025年9月末までに仕様にそった納品ができること)
 
・エントリー作品数上限
1上演団体あたり5作品まで
 
・募集期間
2025年7月所上旬~下旬
 
・採択結果告知
2025年8月末
 
※エントリー要項は6月末公開予定です
 
 

〈問合せ先〉

EPAD事務局
info@epad.terrada.co.jp
件名を「EPAD2025年度セレクション作品募集 問い合わせ」としてご連絡ください。
※各区分のエントリーについてのご質問は、①②③と募集区分を件名に追加してください。